#11 足のどこに着くかではなく、地面のどこに置くか


冬はマラソンシーズン真っ盛り。


箱根駅伝にニューイヤー駅伝、

東京マラソンなどなど

沢山のイベントがありますよね。


現役アスリートや市民ランナー、

子どもたちまで、沢山のランナーが

外を駆け巡っています。



その中で、

頑張って走っているように見えるのに

何故か全然前に進んでいないランナー

を街中で見かけたことはありませんか?


そしてこんな特徴がありませんでしたか?


  • 力を入れて蹴っている
  • 足を無理やり前に出そうと必死
  • 地面を這っているみたい


テレビで見るようなマラソン選手は

頑張っていないように見えるのに

自転車と同じようなスピードで

走っている。。。


何故こんなことが起こっているのでしょう。

それは着地の仕方が関係しています。


今回は気になっている方が多い、

〈着地・重心〉

について書きます。


他に大切なフォームで大切なポイントの

〈姿勢〉は#5#6#7

〈腕振り〉は#8#9#10

でまとめているのでそちらも

是非合わせてお読みください。



着地=ブレーキに

着地とは、人が走る時に足が

地面に着くタイミングのことを言います。


冒頭で掲げた方はそのタイミングで、
実は走りのブレーキになっている
可能性が非常に高いです。


頑張らずとも楽に前に進むためには、

着地の時にブレーキをかけないように

走らなくてはいけません。


それをしないと、無駄なエネルギーを使い、

精神的に疲れるだけでなく、

足への負担も大きいので

足を痛める原因にもなります。


100%の努力、全力の力を使って、

70%しか発揮できていないイメージ。


そうすると

 「頑張っている努力が無駄」

ということにもなり、悲しいですよね。 



フォアフットかどうかではない

世間では、日本記録を更新した某有名選手や

ケニアやエチオピアの海外選手が

活躍していることによって

「フォアフット着地」が注目されています。 


また、ニューイヤー駅伝と

ランニングシューズ開発をテーマにした

ドラマの影響で

「ミッドフット着地」なども話題になりました。


マラソンに関するメディア露出が

増えている効果か、

最近は何人ものランナーから、

着地についての質問を受けることが

非常に多くなりました。


確かに正確に行えれば、

フォアフット着地ではロスがなく、

ミッドフット着地では負担が少なく

走ることが出来ます。


しかし、

乱暴な言い方をしてしまいますが、

市民ランナーの方々にとって、

その考え方は

「どうでも良いことである」

と考えています。


別の記事にまとめる予定ですが、

足のどこに着くかは、

変えようと思って簡単に

変えられるものではありません。


幼少期の頃からの生活環境や

元々の柔軟性などによって

どんな着地がしやすいかは

ある程度決まっています。


日本人は農耕民族であり、

かつ日本の道路は補正されているので

生まれつきべったり足を付く環境にあります。


そのため、かかとから入る

ヒールストライク着地の方が多いです。


「フォアフットに変えられた!」

と喜んでいる市民ランナーの方は


残念ながら、

見た目がそう見えるだけで、

しっかりブレーキがかかる

「偽物」フォアフット着地の場合が多いです。



速く走ろうという意識が逆効果に?

走ることに慣れていない方は、

速く走ろうという意識が強すぎると

身体よりも前すぎる位置で

足を着こうとします。


これでは逆に、

地面に足が着いてから蹴り出すまでの

「着地時間」が長くなり、

スピードが上がらないので、


『頑張ってるのに進んでいない人』

の出来上がりです。


更に自身の力だけで進んでいるため、

前腿やふくらはぎがパンパンになります。


じゃあどんな着地が良いの?
重心の〇〇で着地せよ!


意識してほしいポイントは一つ。


「重心の真下で着地する」


これが出来ると、
地面と接する時間が短くなり、
ブレーキがかかりにくくなります。


それだけでなく、
「地面からの反発」を使って前へ進めるため、
筋肉が無駄に疲れず、走りが楽になります。


結果的に、
レースで急にタイムが縮まったり、
沢山練習を積んでも故障しにくい
走りに繋がります。


真下の意識って?

そうは言ってもなかなか

真下の意識って難しいですよね。


そんなあなたは、

その場で立って軽くジャンプを

してみて下さい。


この時のポイントは、

  • 力を使わない
  • ポンポンと弾む
  • 蹴らない

これだけです。


更にその意識を保ったまま

足踏みをし、前に進みます。


どんなペースになっても

この意識は変えないでください。


この意識を続けていくと
びっくりするくらい
走りが軽くなったり、
疲労が溜まりにくくなります。


出来ているか不安、
やっぱり分からないという方は

直接コーチがフォームを確認できる

練習会に是非お越しください。


ECOフォームと呼んでいますが

「効率のいいフォームを手に入れること」

をメインテーマに毎月定例で行っています。


毎月30~60名のランナーが

全国各地から学びに来ています。


目標達成に少しでも近づきたい

あなたは一刻も早くご参加いただくことを

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Ryo Kurokawa

マラソンサブ3•サブ4達成を目指すランナーへ。 毎日コツコツの練習を無駄にせず 効率的にタイムに結びつけませんか? 目標手前で伸び悩む。楽しくなくなってきた。 だけど相談相手がいない。 大丈夫、なんとかします。