#14 ミッドフットはなぜ最も楽なのか
足のダメージが少ない
“ミッドフット走法”
中足部から足の裏全体で
着地をする走り方。
地面を押すイメージで反発を貰います。
小さいころから陸上部だったり
上級者の方の多くが身についています。
【ミッドフット走法の特長】
・足の裏全体での衝撃を吸収し、
身体全体を使った走りになりやすい
・膝を曲げ、筋肉がうまく使えるため、
身体への負担が軽減される
・体幹が安定し、上下動が少なくなるので、
エネルギーロスが減り、
スピードが上がりやすい。
いわゆるフラット着地。
なぜこの着き方が
楽と考えられるのか解説します。
普通にジャンプしてみると?
理屈よりも、まずは体験した方が
分かりやすいと思うので、
実際に跳んでみましょう。
テスト①
何も考えずに垂直にジャンプする
テスト②
つま先立ちでジャンプ
(ジャンプ時、着地時も)
テスト③
かかとだけでジャンプ
(ジャンプ時、着地時も)
どの跳び方が楽に感じましたか?
ほとんどの方は
① の何も考えず垂直ジャンプ
が断然楽だったと答えます。
何も考えずに
大きくジャンプしたときは
フラットに着く方が多いです。
なぜなら、
・地面に対して
90度で力を発揮しやすい
・そして衝撃が少なくて楽
上記の理由で無意識に
フラットに着いています。
ミッドフット走法
最大のメリットは
マラソンで大きく記録の向上を図るには、
極限までエネルギーのロスと
タイムのロスを同時に減らして
行かなければなりません。
ミッドフット走法は、
ヒールストライク走法と比べ、
身体や筋肉への負担を減らせたり、
強靭な腱が必要なフォアフット走法に
劣るも、スピードも出しやすいので、
現実的に、エネルギーロスと
タイムロスを最も減らしやすい
走り方となることがメリットです。
マラソン上位者は
自然に身についている
マラソンでサブ2.5やサブ3、
更に上位の方は、
小さいころから走り回っていたり、
運動神経の良かった方が多く、
今まで特に意識していなくても
「私はミッドフットでした」
と自然と身についている方が大半です。
次々と目標を高くして
自己記録を更新し続けていくためには、
スピードを追い求めるだけでなく
継続した練習をすることが必要となるため、
より負担の少ない走り方が理想です。
そうすると無意識に
ミッドフット着地をしていた、といった
パターンが多いということですね。
真下着地をすると
ミッドフットになりやすい
じゃあ、そのレベルにならないと
ミッドフットは身につかないのか、
と感じられた方もいるかもしれませんが、
そうではありません。
僕らSPIRITS RUNでの理論や
#11 足のどこに着くかではなく、
地面のどこに着くか
の記事にもまとめている
『真下着地』
実は、ここから意識を作り始めると
ミッドフット走法になりやすいのです。
先ほどジャンプのテストを
お試しいただいた方は
お分かりかと思いますが、
楽にジャンプをすると自然に
フラットな着地ができます。
走り方を変える場合、
デメリットもあります
トレーニングに取り入れることで、
ランニングフォームの改善や
身体機能の向上などの
効果が得られると言われ、
メリットが多いミッドフット走法ですが、
こちらもフォアフット走法同様、
注意すべきポイントがあります。
それは、
ミッドフット走法の習得度合いによって、
必要な筋肉への負担が変わることです。
例えばヒールストライクだった方が、
着き方の意識を変えたとしたら、
筋肉の疲労箇所が変わり、
膝は楽になったけど、ふくらはぎが張る、
など新しい悩みを生む可能性があります。
その場合、ストレッチなど重点的に
ケアをしなければいけないポイントも
微妙に変わってくるはずですので、
都度、対策を考える必要があります。
ランニング初心者の方ほど、
着地を矯正する時は無理をせず、
短い距離から始めて徐々に
距離に対応させていきましょう!
しかし、結局は
自分に合った走り方が良い
「フォアフット(前足部)」、
「ミッドフット(中足部)」、
「ヒールストライク(かかと部)」
3記事に渡って、
足の接地箇所による違いについて
書きましたが、
どの方法が自分に合っているかは、
ランナーそれぞれの目標や
走る目的によって変わるので
練習内容に、そして自分自身に
合わせて練習に取り組んでみて下さい!
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